令和二年度決算認定に賛成

令和二年度決算に対する会派意見(10月19日)

自治体は、まず、翌年度の予算案―何を行政として行うかーを議会で審議し、議決して予算、つまり翌年度に行政が行うことを決定します。

これに基づき、区長をトップとする行政組織が一年間、事業を行い、年度が終了した段階で、その成果、評価を議会が審査して、オーケーを出す(認定といいます)という仕組みになっています。

今回お示しするのは、昨年9月の定例議会、これを決算議会と言いますが、令和二年度の決算を認定するに当たり、「新風・せたがやの風」として、議場において表明した意見です。

令和二年度の決算について賛成しました。それなりの成果が認められたと判断したからです。

しかし、読んでいただければわかりますが、これが果たして、賛成意見なのか、と疑問を持たれる方が多いと思います。

そうです。私たちの会派は、今の区政運営の様々なことについて、疑問を持っています。

そこで、今回の意見表明では、区政に対して「苦言を呈する」という姿勢を表しました。

実際には「苦言を呈する」のレベルの問題ではなく、「警告する」「非難する」と言った方が適当かもしれません。

その理由は、実際の文章から読み取っていただきたいと思います。

議会は区民の代表であり、行政とは正式に向き合っていく、対峙していく、という姿勢そのものが必要と考えています。

私たちは常に区民の皆さんの立場に立ち活動・発言してまいります。

意見開陳

新風・せたがやの風は、令和二年度決算認定全てに賛成いたします。意見を申し述べます。

区は、しきりに区と区民の参加と協働について言われますが、世田谷区政の民主主義の基礎である区民代表としての議会と区側が果たして今、信頼関係を保っているのか疑問です。このようなことをこの場で申し上げることは非常に心苦しいことでもあります。本来、区と議会は車の両輪として世田谷区を支えていかねばならない、そのことは分かった上で申し上げるのです。

行政は、区民の生命と財産を守る地区で最大のサービス産業であるべきということを申し上げているのに、区は今回、突然、地域行政推進条例案に区民の努力という項目を出しました。全く理解できません。今、実質的に地区で区民の日常生活を一番支えているコンビニエンスストアが、お客様に向かってお客様の努力ということを言いますか。区役所はまさに上から目線です。先日も申し上げましたが、区民は区役所と役人を選べない、区は選ばれることのない絶対的な存在なのです。そのことを認識してもっと謙虚であるべきです。

ある部門に、条例上設置された施策の評価委員会について、その委員会自身が事業実施を行い、評価する側とされる側が一体となっていることについての疑問に対しては問題ないとされ、さらに将来的には評価に軸足を置いていただくように考えていると全く信じられない答弁がありました。今起きていることへの指摘に対して、将来的には変わるだろうという区の姿勢は一体何なのですか。議会とのやり取りを何だと思っているのですか。

今回の決算特別委員会においては、各会派と区側のやり取りの中で、区側の対応について疑問を持つことが多くありました。今の区は区政の意思決定の中で、議会との論議をどのように位置づけられているのですか。特に様々な政策課題について、いつ、なぜそのように決まったのか、責任者は誰なのか不透明極まりないと感じます。このことが多くの疑問をさらに引き起こすのです。

このような状況の中で一体全体どのように信頼関係を築き、議会としての役割を区民に責任を持った形で日々行っていくのか、とても困難を感じます。

区長の招集挨拶、特にDX推進、ワンストップサービス実現、地域行政、改革、地区の充実を評価します。しかし、これに基づき行われた決算委員会において様々な問題が出てきました。

まず、責任者、スケジュール問題について何ら答えられない、これはあまりにもお粗末ではないですか。

密接な連携という言い方が問題です。まず連携といった段階で、元が別々のものであるということを表明し、密接と言った瞬間に会議が増える、つまり会議が増えて誰が責任を取るか分からず、そしてスケジュールが遅れる、これは子どもに分かることです。

DX推進と地域行政充実は、密接な連携を取るものではなく、一体として取り組むべきものです。区の仕事は、計画をつくることではなく、実現することです。早急にDX推進、ワンストップサービス窓口、地域行政条例、推進計画、地区の充実、そしてこれらを支える職員の働き方改革について、具体的なスケジュールとそれを実現する体制を明らかにすべきです。

旧池尻中跡地については、担当所管の問題ではなく、区に全体を見る力がないことが問題です。

一番の障害は区役所自身にあると感じます。見るべきものは先行自治体の動向ではなく、世田谷の現場です。現場に全てがあるのです。前例踏襲、慣れ、そして新しいものへの拒否にあふれ返っているように感じます。DX推進と地域行政改革については、先行自治体はありません。これらを解決する方策としてヘッドコーチ導入を提案しています。

今の区行政は近視眼的な視野しか持てていない、対症療法行政としてあまりにも細か過ぎる、夢を持てていないのです。

このような中、五十年後、百年後を見据えた都市基盤の整備、そして次世代を担う子どもたちの好奇心、体力問題については、時々の状況に揺れることなく、しっかりと着実に成果を出していっていただきたい、そのことを期待して、意見を終わります。